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カテゴリー: 夫婦・夫・妻・離婚, 家族 

第250回 悪口が許される場所

2008-04-03

私の母は、私が高校生の頃、父よりも収入がありました。私は私立高校に通っていたので、その学費は、母の収入に頼る部分が大きかったと思います。よく母も「私がこれほどの収入があるから、あなたは私立に通えるのよ」と言っていて、私も「確かにその通りだな」と納得していました。

当時の私の家族の力関係は、母が一番上でした。その関係から、夕食時、母がずっと人の悪口を言い続けても、じっと黙って耐えるしかありませんでした。

母は、毎夕食時、職場の人たちの悪口、そして、父の悪口を途切れることなく言い続けていました。それを黙って聞き続けることは、子どもという下の立場の私には、かなりのフラストレーションがたまるものでした。

そのつらい経験から、私は子どもたちに人の悪口を言いません。でも、日々、それを言わないように我慢しているわけではありません。私は、そんな我慢は必要のない気楽な毎日を過ごしています。

さて、受けるご相談の中で、夫婦間のトラブルは後を絶ちません。その中に、夫の悪口に閉口しているので、離婚を考えている、といった内容のご相談を何度か受けたことがあります。

ある方は、毎晩のように夫から職場の人々の悪口を聞かされて、それがだんだんエスカレートしていき、今は、悪口を通り越して、相手をののしる罵詈雑言になっていると感じるそうです。その聞くに堪えない汚い言葉にご自身も疲れ果ててしまい、夫に「いい加減にしなさい」といさめる言葉をかけ、何とかストップさせようと試みてはいるそうです。しかし、一向にその悪口は収まる気配がなく、ますます強まっていく恐怖を感じると話されました。

妻は、自分の夫を尊敬したいけれど、この毎夜の悪口につき合わされると、自分はとんでもない男と一緒になってしまったのではないか、と落胆し、二人の今後に明るい将来を感じることができないので離婚しようか、と悩んでしまうのです。

それでは、なぜ夫は家で悪口を吐いてしまうのでしょうか。それは、妻に嫌われたいから、ではないのです。反対に、妻に自分をいたわってほしい、愛してほしい、という欲求が、こういった言葉を吐かせるのです。

誰かの悪口を言っても、それを「そんなことを言ってはいけません」と返されたら、自分が望んでいる答えとは違います。彼が欲しているのは、「そんな人もいるのね」、「そんな人に付き合わされて、あなたも大変だったね」などのいたわりの言葉なのです。それが得られるまで彼は、延々と悪口を言い続けてしまいます。そして、自分を「こんなにもひどい目にあっているんだよ」、「こんな窮地に立たされたんだよ」とかわいそうな立場に仕立てて、妻の関心を引き寄せようとするのです。

こういったご相談を受けると、当時の私の母も同じだったと感じます。子どもだった私がひたすら無言で我慢してしまったことが、母の悪口をエスカレートさせてしまったのですね。「ふうーーん、おかあさんは大変なんだねえ」といった言葉を母にかけていれば、母も子どもにいたわられていると安心できたでしょう。父も無口でしたから、父に自分の心情をわかってほしくて、父を攻撃するようなきつい言葉を機関銃のように投げつけたのですね。

今、私の家庭が気楽なのは、家族がよくしゃべることによるのでしょう。軽い人の悪口は出ますが、それを家族が無視しないで、相槌を打ち、共感する言葉を投げかけています。すると、本人はその言葉のキャッチボールに安心して、その後、それ以上の悪口を口にする必要がなくなります。結果、聞くに堪えない罵詈雑言は我が家には存在しなくなるのです。

私たちは、「人の悪口を言ってはいけません」と教育されます。しかし、それは家庭の外での話です。家族間まで、そんな立派な心がけは必要ないでしょう。言い換えれば、人の悪口は家庭の中では許されるのです。

悪口を言う背景には、身近な人々に自分の立場や考えを認めてほしいという欲求があります。それが満たされたら、もうそんな悪口を言う必要はなくなります。すると周囲から「他人を悪く言わない立派な人」と高く評価されます。その信頼は、ストレスの多い家庭外の社会をタフに生きていく力となってくれます。

その力を生み出し、支える場所は家庭です。家族に自分の思うことを気軽に口にできる家庭は、すばらしい環境です。私たち大人は、悪口が許される家庭作りを目指しましょう。

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