私らしく生きる為に ~潮田圭子 カウンセリングセッション~

お悩み相談コラムとセッションのご案内|私らしく生きよう
セッションのお申し込み
ブログ「今日が一番」
重要なお知らせ

カテゴリー: 人生, 肯定・自信・成長・行動 

第126回 亡き社長へのレクイエム

2006-03-09

私は、現在の仕事をする前は、いくつかの会社で15年間、働いてきました。

最初に勤めた所は、社員が30人ほどの小さなマーケティング・リサーチ会社でした。

その会社に入れていただくきっかけは、当時、母の仕事のお得意様に某スポーツ用品メーカーの重役さんがいらして、その方が、その会社の社長を知っておられ、私にその社長を紹介してくださったことにありました。そこから、その社長との縁ができたのです。

その頃、社長は確か30代半ばだったと記憶しています。

いつもノーネクタイで、TシャツにGパン、冬には黒の革ジャンをはおり、腕にはキティちゃんの時計をし、ジュラルミンのアタッシュケースを提げていました。

社長は、異彩を放つユニークなマーケターとして、マスコミにも度々登場する、ちょっとした有名人ではありましたが、常にアルバイトも含め、会社の人間全員に細やかな気を配り、にこやかで、やさしい人でもありました。

私にも、会うと「どう?元気?」と必ず声をかけてくださり、一緒に営業に行くと、「あなたは、話がうまいなあ」と、ニコニコ顔で、たくさんほめてくれる方でした。

そんなすばらしい社長のいるその会社に、私は、たった1年半しか勤めることができませんでした。

月に100時間ほどの残業をしていたことで疲労困憊してしまったことも要因ではありましたが、最大の原因は、社内恋愛の失敗にありました。

私は、その人と結婚したかったのですが、結婚をめぐり、修復不可能な関係に陥ってしまい、毎日、その人と会社で顔を合わせることが耐えられなくなってしまったのです。

社長への恩返しが何一つできないまま辞めてしまう私は、社長と会った最後の日、ただうつむいて「すみません」と言うしかありませんでした。

その時、社長は「頭なんか使って仕事するな。体使って、仕事しろ!」と返してくれました。

その後の私は、その言葉を守って、現場に出て仕事をすることを選びました。

あるメガネの製造メーカーに籍を置いていた7年間は、日本全国を回って、直接お客様と接して、メガネを売りました。数々の失敗もありましたが、私が参加したたった2日間で、その店の月商を軽く越える売り上げが出て、店のスタッフと興奮して喜んだり、接客したあるお客様が、ひとつのメガネに800万円を出してくださったこともありました。

その仕事で私は、単一民族で、貧富の差がないと言われる日本人でも、お金持ちの方は確かにいるし、持つ価値観もさまざまなのだということを学べ、貴重な経験を積ませていただきました。

最初に勤めた会社を辞めて5年ほど経った頃、社長の言いつけを守り、仕事も順調で、現在の夫との結婚も決まったので、晴れて社長と会って、今の自分を報告し、あの頃の非礼を心からわびたいと思っていた矢先、私は社長の急逝を知りました。

お葬式では、涙が止まりませんでした。生きている社長と会いたかった、会って、また、あのなつかしい声を聞きたかった、そして、何より、きちんと謝りたかった、そんな思いが次々とあふれ出ました。

その後、「頭ではなく体で働く」という言葉を社長からの遺言と受け止め、同時にそれは、自分の仕事の哲学ともなり、私は、ますます現場での仕事を選ぶようになりました。

そして、現在、「体を使って働く」と言うのは、仕事を体感せよ、と言っていると解釈しています。「百聞は一見に如かず」の大切さを説いていると感じています。

現場に身を置くと、そこでさまざまな経験をさせてもらえます。うまくいくこともありますが、冷や汗が出ることも、恥をかくことも、失敗して謝らなくてはならない苦い経験もさせてもらえます。

そのすべての経験から、おのずと頭を使って考えることが生じ、その考えたことをまた現場で実践することで、仕事の手ごたえが得られ、それは、その人独自の実績となっていきます。

現場での体感という経験こそ、人間を成長させてくれるありがたいものであると私は信じています。

現在の仕事も、ご相談にみえる方々と実際にお会いしてお話を聞くということが現場です。

その現場での経験から、多くの貴重な学びを得ることができ、それを題材として、このコラムがつづられています。

私は、今後も現場を大切にし、感謝をしながら、書き続けたいと思っています。

今の私は、社長の享年を越えました。

そのことに深い感慨があります。

お茶を飲んでくつろぐ時、ふと「社長、これでいいんですよね」と、胸の中で問いかけることがあります。

すると、「いや~、がんばってるねえ!」と、なつかしい声が聞こえ、あの大きな目でにこやかに微笑んでいる社長が現れます。

若い頃、私は社長と出会えて幸運でした。

その幸運に感謝を忘れずにいたいと思う、今日、この頃です。

♦セッションお申込みについて♦

セッション形式で過去15年間3000人以上の方のお悩みをお窺いしています。
現在は東京都港区で人生の意味や結婚、離婚、家族関係、人間関係、病気の意味、など人生そのもののご質問から、過去生(前世)など、幅広くご相談をお受けしています。
当サイトからオンラインでご予約頂けます。

8月度のお申込み

8月分のご予約を承ります。
             
26日(土)は、10時~17時まで。
27日(日)は、10時~17時まで。

28日(月)は、10時~17時まで。
31日(木)は、10時~17時まで。

上記の日程から、ご都合の良い日の1時間をご指定ください。

 

潮田圭子 セッションのお申し込み

 

潮田圭子 書籍のご案内

明日はきっと良い日(seesaaブログのアーカイブ)

潮田圭子 ブログ

Top
Menu