カテゴリー: 人生, 肯定・自信・成長・行動
第85回 ボスは自分の内側にいる
子どもの頃は、身近のいる親や先生や周りの大人たちがあれこれと世話を焼いてくれました。そのアドバイスは時にはうるさく感じられることもありましたが、わからないことは聞けば教えてもらえたので、どう生きていけばよいか悩むということはありませんでした。子どもの頃の何でも指示をしてくれるボスは自分の外側にいたのです。
子どもは厚い庇護のもとで育てられ、やがて大人になっていきます。大人になると、もう子どもの頃のような世話を焼いてくれるボスはめっきり減ってしまいます。「もう大人なんだから一人でやっていけるでしょ」と、世間という大海に放り出されてしまいます。その中を自力で泳いでいくのが大人だと言うわけです。
大人って、厳しい。大人って大変。何から何まで自分で決めていかなければならない。子ども時代は短くて、長い人生の大半は、そのつらい大人をずっとやっていかなければならない。誰か、楽に生きていく方法や、悩まなくてよい人生を教えてくれないかなと、弱気になる大人も多いでしょう。そこで、私との接触を求められ、チャネリングのセッションの予約を入れてくださる方もいるのでしょう。
しかし、私のチャネリングでは、「ああしなさい」、「こうしなさい」といった指示はいっさいありません。その問題解決のヒントを差し上げたり、その問題が発生した意味をお知らせするだけです。
誰でもつらい思いを抱えていて心に余裕がない時は、早くそのスランプから抜け出す具体的な方法を教えてもらいたいと願うものです。また、そのつらい期間はいったいどのくらいなのか、はっきり知りたいとも考えます。そのような明確な答えや未来についての具体的なお告げを得たいと切望しがちです。
でも、ここでちょっと考えてもらいたいのです。それは、どうして今、この人生を私は送っているのか、言い換えれば、その人生を歩んでいるのはいったい誰かということです。
誰も、他人の人生は生きられません。歩いているのは、まぎれもなく自分自身の人生道です。すると、自分の人生をどんな風に歩いていくかは、自身の自由であると言えるのです。その自由のきっぷを手にすることが大人になるということでしょう。
だから、苦しいことが起こっても、つらいことにさいなまれても、どうにかしていくのは自分自身でしかあり得ないのです。その解決方法を誰かに手取り足取り教えてもらって言われたとおりに従うのは、一見楽ではありますが、自由ではありません。自分の人生を自らが歩んでいるとも言えません。それは、自分は人生の主役であるのに、アドバイスをしてくれる人に主役の座を明け渡している状態です。それでは、そこから得られるはずの学びそのものを本人は手にできませんので、問題が解決したとしても、また何らかの新たな悩みや問題がすぐに発生してきます。それもまた誰かに解決を依頼してしまうと、さらに新たな問題等が身に降りかかってきます。
どんな苦悩も問題も、その裏側には、その時のあなたにふさわしい気づきが隠されています。それを得る方法は、あなた自身が勇気を出してその真ん中に飛び込み、自らが解決を導き出していくことしかないのです。時にはいろいろな助言を他者に求めても、結論は自身で出すことが重要です。そのプロセスそのものにも学びや気づきが存在します。
宇宙の高次の存在であるガイドたちも、その辺のことをわきまえています。人間の魂の進化を助け、見守る彼らは、私を通して、ご本人がその学びに気づきやすいように、問題解決のヒントやそれが発生した意味や背景を伝えてくれます。しかし、それ以上の手出しはしません。なぜなら、それをご本人がどう聞き、どう受け取とり、どのように行動していくのかは、その人の自由だからです。ガイドがそれまで指示してしまうと、それこそガイドがその人の人生の主人公になってしまいます。
自分の人生を創造していくのは、誰でもない自分自身です。その自由を与えられるのが大人です。大人は、自分のボスを自分の心に置いています。ボスは自分の外にはいません。自分自身の内側にいるのです。「自分のボスは自分自身である」と宣言できる人が、立派な大人と呼べるのでしょう。
♦セッションお申込みについて♦
現在は東京都23区内で人生の意味や結婚、離婚、家族関係、人間関係、病気の意味、など人生そのもののご質問から、過去生(前世)など、幅広くご相談をお受けしています。
当サイトからオンラインでご予約頂けます。
12月度のお申込み
12月分のご予約は終了しました。