カテゴリー: 人生, 生きる・目的・変化
第160回 長寿の国に生まれて
今、私たちは長寿の国に生きています。人生=80年と、私たちはなんとなく自分の寿命の長さをとらえています。その長い人生を最後まで充実させて生き切るには、どうしたらよいのでしょうか?
チャネリングで、転職やこれからの生き方についてご相談を受ける時、その方がこれまで苦手としていたことを仕事や生き方として勧める場合があります。
たとえば、人付き合いが苦手でできるだけ人と話さない職場で働いてきたけれど、最近、漠然と「このままでよいのだろうか」といった不安や心のざわめきを感じるようになった、今後どうしたらよいのだろうか、というご質問に対して、「その職場で人と話をする部署へ配置転換の願いを出せますか?もし、出せるのなら、思い切って出してみたらいかがでしょうか?あるいは、それが無理なら人と話をする仕事へ変わってもよいと感じます」などと答えるのです。
それを聞いた相談者は、それまで苦手としていたことを勧められるとは考えてもみないことなので、初めはとても驚きます。しかし、どうして今の仕事に満足していないのか、どうして今、仕事のことをこうして相談しているのか等を考えてみると、現状に不満を感じているご自分を発見するのです。
人生の長さが短ければ、まず得意なことを実行して、次に不得手なことにチャレンジする時間は残ってはいないでしょう。しかし、長寿の国に生まれた私たちは、そのどちらも十分に経験することが可能です。ゆえに、この返答は、長寿社会に生きる私たちにピッタリと言えそうです。
また、最初に自分にはどうも合わないと感じる仕事や勉強をしてみて、その経験からほんとうにやってみたいことがだんだんとわかってきて、それを実行するという場合もあります。その場合も、長寿の国ならばこそ、両方を十分に経験する時間が私たちには許されているのです。
長寿の国に生きる私たちは、自分の豊かな可能性を求めて、さまざまな生き方を試す自由と時間のゆとりを与えられています。
さて、自分にとって何が向いているのか、どんなことが才能なのかを実感するには、行動を起こすしかありません。「やってみたい」と感じるもの、興味を引かれるものに出合ったら、迷わずそれらを実行するのです。そこから、また新たに自分なりの感じ方が生じます。それを素直に受け取って、さらに行動を重ねていきます。それは、経験となってあなたの血と肉になります。長寿の国に生きる私たちは、その経験を数多く積み重ねることができるのです。
そして、この長寿の国は、とても自由な社会です。長生きができて、制限のない自由な世の中で、私たちは、思う存分、自分の生き方を模索できます。自らの人生を自らの手と足で創造できます。そんなすばらしい環境に生を受けた私たちの未来は、当然、決まってはいません。固定化してはいないのです。ひとりひとりの思考と行動で未来は築かれていきます。
人生での成功も経験です。しかし、失敗もすばらしい経験です。どこか私たちは、失敗を恐れてはいないでしょうか?失敗をしないために、小さく、狭く生きてはいないでしょうか?
自分に合わない仕事に就いてみるという経験は、一見人生の失敗と映りますが、そこで実感するさまざまな思いは、次への行動を生み出す原動力となります。その苦い感情は、必死で自分の明るい明日を探そうとして自らを動かします。その経験は必ず、自分に合う仕事を自分に引き寄せます。
私たちの才能もひとつやふたつ、などというちっぽけなものではありません。「好き」と思うもの、「やってみたい」と感じるもの、そして、苦手と感じるけれど気になってしょうがないものさえも、真正面から取り組めば、あなたの立派な才能、特技として花開くのです。
長寿の国に生まれた私たちは、成功も失敗もじっくりと経験し、積み重ねていけます。特に、失敗の苦悩は経験すればするほど、成功した時の喜びを味わい深くしてくれます。ますます自分を信じる力を与えてくれます。
この生が終わるまでに、いったいいくつの経験を数えることができるでしょうか。いくつの才能を自ら発掘できるでしょうか。長寿の国に生きる私たちの使命はそこにあります。
私は今、人生の折り返しです。この生を終えるまでに、失敗を恐れず、感じて、動いて、できるだけ多くの経験を積み重ねたいと思っています。
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