カテゴリー: 人生, 生きる・目的・変化
第119回 すべては、うまくいっている。
2005年も暮れようとしています。
皆様におかれましては、今年はどのような1年だったでしょうか?
私は、おかげさまで、前年よりもさらに多くの方々とお目にかかることができました。そして、人生を
考える上で、貴重なお話を実にたくさん伺うことができました。誠にありがとうございました。
私に会おうと思ってくださる方のほとんどは、何か、その時に不安や悩みを抱えていらっしゃる場合が多いようです。
病気を抱えていらっしゃる方、成就しないと感じられる恋愛をされている方、仕事の悩みを抱えておられる方、借金がある方、これまで自殺未遂を起こし、今も生きることに疲れを感じる方、何が悩みなのかわからないが、心が晴れず日々悶々と苦しんでいる方、家族の問題で悩んでいる方 ・・・・・・ 。
食べることや着ることに困らない豊かな国に生きる私たちは、それでも深い悩みを抱きがちです。いや、むしろ生命の危機がないからこそ、自分自身の生き方、この人生での生きがいなどについて、悩まざるを得ないのかもしれません。
悩みを持つということは、決して楽しいことではありません。どうしてもため息は出てしまうし、食欲も落ちるでしょう。笑えないし、明るく、楽しそうな友人を見ると、順調に人生のコマを進めているようで、無性に腹が立つかもしれません。
どうして、こんなにも私は悩んでしまうのだろう、暗い性格のちっぽけな人間なのかもしれない、人生の歩み方を間違えて、無駄な時間ばかりを過ごしてしまっていると、思考はぐるぐると同じところを回り、そして、どんどん暗い沼底へ落ちていきます。
周囲が暗いのはとても不安なので、私たちは、一刻も早く明るい陽の射す出口をさがそうと、沼に沈みながら、もがき苦しみます。その過程では、呼吸ができず、流れに逆らう余計な力が体力を奪い、ますます心身ともに疲労してしまいます。
その解決策は、ただひとつ。
悩みを持つことをいとわないでください。早くその悩みを解消しようと、力任せにもがかないでください。その悩みや苦しみを堪能してください。そこにどっぷりと浸かってください。
大丈夫。悩みの沼に、抵抗しないで沈んでいけば、必ず底に到着できます。そうすれば、あとは、浮かび上がるだけです。
その沼底にいつ、どのくらいの時間で到達するかは、その悩みの質や深さによります。しかし、解決できない悩みは存在しません。
悩みは、そもそもその人独自のものです。自らが作り出した悩みに、たとえ誰かが解決策を示してくれたとしても、納得のできる回答は、やはり自身で編み出す必要があります。
生命の存続には悩めない私たちは、自分の生き様に悩むことで、「生きている」という実感を得ようとしているのではないでしょうか?
自分の力で解決しようと、その悩みに真っ向から取り組んでいくことから、生きがいを見出そうとしているのではないでしょうか?
ならば、悩めることは、すばらしいことと言えます。
おおいに悩みましょう。悠然と構えて、悩みを満喫しましょう。
悩みの数ほど、生きている手ごたえがあり、その解決法を自らが創造していくたびに、人生の醍醐味を得られます。
さらに、同じように悩んでいる人に、絶妙なタイミングで、的を得たヒントを出すことができます。悩む人だからこそ、人の役に立てるのです。
今年は、どのくらい悩みましたか?その悩みがあったからこそ、あなたは、今年を生きられたのですね。
悩みに支えられて、今年は、それでも、いや、それだからこそ、すべてうまくいきました。
来年も、ごはんをおなかいっぱい食べて、おおいに悩みましょう。
そして、人生を支えてくれる悩みに感謝をしたら、生命を支えてくれている食料、衣料、住居にも、ありがとうを言ったことになりますね。
悩める人の来年は、もちろん、すべてうまくいきます。
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