カテゴリー: 人生, 生きる・目的・変化
第116回 「ショーゴ」
この土曜日、さいたまスーパーアリーナへ娘と一緒に「浜田 省吾コンサート」に 行ってきました。
もう20年以上前の話ですが、私が大学生の頃、はましょう(浜省)がブレイクした時期で、友達とよく聞いていたんです。
はましょうの詩の世界も好きだし、なんと言っても、あの声がいいんですよね。私 は、乾いていないウエットな男性の声が結構好きなんです。
娘は、音楽好きで、小4の頃からバンドを組んでいるので、「プロのステージを見せてあげる」と連れて行きました。
その日、さいたまスーパーアリーナは、立ち見まで出る大入りで、17,000人超 の人々が集まったらしい。
「さあ、いよいよ始まるぞー」という、あの開始直前の緊張感とワクワク感が、私はたまらなく好き。
今、まさにその緊張感とワクワク感が交差する、はちきれんばかりの客席から、 「ショーゴ」、「ショーゴ」のかけ声が沸きあがる。
会場の照明が落とされ、ステージが明るくなり、ミュージシャン達が登場し、「お おーーーーーーー」という低いどよめきが会場いっぱいに広がる。次の瞬間、ショーゴがステージのセンターへ登場。
鳥肌が立つ。立ちまくる。
これを体験したくて、私はコンサートへ行くのかもしれない。
聞き慣れたショーゴの声が、なつかしいような、でも初めて耳にするような、なんと も不思議な感覚。
ショーゴは53歳。
とてもそんな風には見えない。
若い。若すぎるよ。
まわりには、頭の薄くなったおじさんや、恰幅のよいおばさんも大勢いる。その人た ちが、みんな立ち上がって、手を打ち、体を揺らしている。
そう、みんな、はじけたいんだ。
世間に飼い慣らされた無味乾燥なオレらじゃないんだぜ。
ショーゴの一番新しいアルバムの中に「I am a father」という曲があ る。
ショーゴが言った。
「父親になるということは、すばらしいことだと思う。でも、その陰で、あきらめた こともいっぱいあると思うんだよね。ここにいるミュージシャンたちもステージでは バリバリだけど、ちゃんと父親やってます」
「チャンピオンじゃない」、「ヒーローでもない」 (I am a father の歌詞)
でも、家族を愛し、日々の仕事に奔走するおとうさんが真ん中に立つステージは、必 ずあるはずだよ。
ここにいるおとうさんたちは、ショーゴのステージから、自分にもステージがあると勇気を持つ。
ショーゴがアンコールで言った。
「40代の人たちは、下からは突き上げられ、上からは押さえられる大変な時かもし れない。でも大事な時期だよ。40代の人たち、どうぞ日本をひっぱって行ってください」
そうか。40代って、期待される年代なんだ。
たまに自信が揺らぐ日もあるけれど、40代の私にだって、主義、主張がある。それ を捨てたら、自分のステージはないんだね。
ショーゴは、ちゃんと自分の言葉を持っている。
生きるってことは、自分の言葉を持つことだ。
大人たちよ、言葉を持て。おおいに自分を語れ。
ショーゴは、歌い続ける。
私たちも、歌おう。ステージの上でライトを浴びて。
その声が重なり合う。重なり合って、何かが生まれる。
人生は、ライヴ。鳥肌、立てようぜ。
♦セッションお申込みについて♦
現在は東京都23区内で人生の意味や結婚、離婚、家族関係、人間関係、病気の意味、など人生そのもののご質問から、過去生(前世)など、幅広くご相談をお受けしています。
当サイトからオンラインでご予約頂けます。
12月度のお申込み
12月分のご予約は終了しました。