カテゴリー: 夢:願望・お金・合格
第75回 人生の100のリスト
年始におもしろい本を読みました。それは、ロバート・ハリス著「人生の100のリスト」講談社です。
著者が19歳(現在56歳)の時に海外放浪をしていて、その中で自分の人生の歩み方を真剣に考え、あるホテルで手にした雑誌からヒントを得て、これからの人生で達成したいことを100個書き出す作業を開始したのです。その作業は1週間かけて完成し、それからの人生で実際に達成したものもあるし、途中で捨ててしまったものもあるという結果になったのですが、達成したものは半数以上で、その中には、すぐに達成できたものもあるし、それから30年ほどかかって達成したものもあると書いています。この本は、達成したリストのそれぞれについて、著者の思い出を交え、またとても正直にその時々のご本人の心情も吐露されたエッセイで、大変興味深く読めました。おもしろかったです。
人生で達成したい項目を100個も作るというのは、なかなか大変なことだと思います。私も早速書き出してみたのですが、20個くらいなら日ごろ考えていることを思い出す程度でなんとか書き上げることができます。しかし、それ以上の数となると、理性的な頭ではもう出てこないなと思います。
著者のリストを見ると、「ファッション・モデルと付き合う」、「アマゾン川をイカダで下る」、「イルカと泳ぐ」、「原宿に自分のサロンを作る」、「ギャンブルでメシを喰う」、「エベレストを間近に拝む」、「ヒッピーになる」、「武者の黒帯を取る」、「結婚する」、「自伝を書く」、「人妻と恋をする」、「セラピーを受ける」、「ブックショップを開く」、「娼婦と恋をする」、「刑務所に入る」、「離婚する」、「映画を製作する」、「自分の家を持つ」、「子供を持つ」、「ヌードモデルになる」等、実にさまざまな願望が記されています。ちなみに、ここに挙げた著者のリストは、現在までに達成されたものばかりです。
リストを100個作る上で、書き出したリストのそれぞれを「これはできるかな、できないかな」と判断し、採用、不採用を決めるというのは不要でしょう。いちいちそんなチェックをしていたら、100個という数の願望は文字にはなりません。あくまでも思いつくままを書いていくことで、100個完成させることができるのでしょう。そうなると、もはやこの作業は、「自分との対話」そのものですね。
著者の達成できたリストも、一見すると「くだらないなあ」と笑ってしまう内容もあるかもしれませんが、くだらないのか、立派なのかは、本人のとらえ方であって、このリスト作成時に、世間的な一般論はまったく必要ないとわからせてくれます。だからこそ、自分自身との対話なんですね。ひとつひとつのリストを書き出していく作業を通して、誰にも、何にも邪魔されない、無垢な私の声を聴けると言えるのではないでしょうか。著者は巻末で、どうして半数以上のリストが達成できたかはわからない、ひとつひとつリストを書き出していくことが、自分の潜在意識にインプットすることにつながったからかなと、書いています。
これは、なかなかおもしろいですよね。チャレンジしてみたいと思いませんか?すぐに100個のリストは出来上がらないだろうけど、いつでもどこでも、思いついた願望をメモしておいて、それを集めれば100個完成できると思います。その作業は、きっと楽しいでしょう。楽しみながら、自分の声を聴いてあげることで、解放感や寛大さを自分の中に見出すかもしれません。
また、実際に文字にするということを通して、ひとつひとつの願望が現実性を帯びてくると感じます。これは、私も日ごろから自分の願望を紙に書いているのですが、この手でそれを実際に書いた時点で、その願望は達成されると実感できるのです。まあ、一種の暗示ではありますが。ここでのポイントは、「自分の手で書く」ということです。
「人生の100のリスト」作りに挑戦してみようと思います。出来上がった時、きっと大きな達成感を味わえるだろうし、私なりの幸せも感じるだろうし、全体を見回すと、きっと「私って何者?」という問いの答えを得られるような気がします。
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