カテゴリー: 前世・過去世・未来, 霊性
第306回 過去生からのメッセージ 第8回
50代前半の女性のケースです。
(質問)
夫に自分のやりたいことや興味を抱いていることを素直に話せません。話を聞いてもらおうとすると、夫から「もっと理論的に話せ」と言われ、ますます話せなくなってしまいます。そのため、最近では夫 に内緒で自分の趣味や興味のあることに出かけたりしています。
夫は現在、病気療養中で家にいるのですが、夫と楽しく過ごすにはどうしたらよいでしょうか。
(回答)
彼女は、江戸時代末期に千葉の房総あたりの海岸に祖母とふたりで暮らす少女として生きていました。海藻をその祖母と採って、それを売ることで生計を立てていたようです。
彼女は、板間だけの狭い家で貧しい暮らしをしていましたが、毎晩、祖母の肩や腰、足を揉んであげて、祖母の喜ぶ顔を見るのが、彼女の生き甲斐であり、大きな喜びでした。
ちなみに、彼女は今、自宅でリフレクソロジー(足裏マッサージ)の仕事をしています。以前、そのスクールの存在を知ったとき、「自分の道はこれだ!」とひらめいて即、入学を申し込んだと話されましたが、その過去の人生で、彼女が祖母の体を揉んであげていたことの喜びが、現在の仕事に大きく関わっていると推測されます。
その後、祖母は亡くなり、身寄りが誰もいなくなった彼女は、近所に住む漁師一家の長男の嫁として迎えられます。その長男が、今の彼女の夫です。その漁師一家も決して裕福ではありませんでした。彼女は、その家では、嫁と言うよりも労働力として期待されていることをよく理解していたので、結婚後も身を粉にして働きました。
また、夫やその両親に対する気兼ねから、かつて自分が祖母にしてあげていたようなマッサージをほんとうはその人たちにもやってあげたいと思いながら、ずっと言い出せないでいました。
この過去生を聞いて、今、彼女はなぜ夫に遠慮してしまうのかがよく理解できたと言われました。そして、これから少しずつ夫に自分の気持ちや考えを話してみようと思います、とも言われました。
この過去生にプラスして、私は、夫も決して彼女の話を聞きたくないのではない、しかし、自分から妻に自然に歩み寄れないジレンマを抱えていると、夫の気持ちをお話しておきました。
それから約1ヵ月後、彼女の夫は急性心不全で亡くなりました。彼女は、その1ヶ月間に少しではありましたが、夫に自分の考えや気持ちを話すことができたので、夫の死は、大変悲しいけれど、安堵感もあると語ってくれました。
(解説)
自分の過去生を知る最適なタイミングは、やはりあると実感します。
この方の場合は、それを知った後、ご主人は亡くなられました。まるで、ご主人は、お二人の過去から現在までの物語を奥様が知るのを待って逝かれたように感じます。
また、この方も、その時期だったから、ご主人と共に生きた過去の物語をすんなりと受け入れることができたと感じます。
私たちは、輪廻転生の中で、魂を成長させたいと願っているのでしょう。そのスピードは、私たちが期待するよりも、もっとゆっくりなのかもしれません。
このご夫婦も、きっと、この先もソウルメイトとして出会い、互いに関わり合いながら、それぞれの魂の成長をじっくりと、ていねいに促し合っていくでしょう。私たちは、皆、発展途上の人生を歩んでいるようです。
♦セッションお申込みについて♦
現在は東京都23区内で人生の意味や結婚、離婚、家族関係、人間関係、病気の意味、など人生そのもののご質問から、過去生(前世)など、幅広くご相談をお受けしています。
当サイトからオンラインでご予約頂けます。
12月度のお申込み
12月分のご予約は終了しました。