そこにいた女の子
2019-08-13

セッションでは、故人と接触して、その方からのメッセージをお伝えすることもあります。
ある時、お子さんのことを話された方がありました。
その方は、そのお子さんを今、生きているように話されましたが、実際は、数年前に亡くなられていました。
その方は、そのお子さんの死を受け入れられないまま、数年が経ってしまったのでしょう。
私は、いつものように、その方のお話に集中しようとしましたが、その時は、どうしても、それができませんでした。
なぜなら、私の横に、そのお子さんの存在をしっかりと感じたからです。
ご相談者と私の間には、テーブルがあるのですが、私の横で、テーブルに両手をかけて、私に興味を抱いて、私の顔をいたずらっぽく見つめる女の子が、そこに立っていました。
私が、そのお子さんを見ると、うれしそうに、親しそうに、にっこりと笑います。
顔立ち、表情、背の高さ、など、よくわかりました。
5歳くらいの女の子でした。
私は、その方に、その子のことを告げると、「実は、もう亡くなっているんです」と答えられました。
おかあさんの亡くなったお子さんへの想いが、とても強いと感じましたが、すると、その亡くなったお子さんも、今、まるで、ここに生きているかのように、振る舞うのがわかりました。
おそらく、今でも、そのおかあさんに、その子は、ずっとついて、寄り添って、行動しているのでしょう。
その意味で、亡くなったあと、この世に執着、未練が強いと、生きていたままの姿で認識されます。
反対に、それが薄いと、人の姿では現れずに、一つのエネルギーとして、想いだけを伝えてきます。
さらに、生きている人と、亡くなった人は、互いに同じ温度、濃度で、相手のことを想っている、とも言えます。
この方のように、亡くなったお子さんへの想いが強いと、そのお子さんも同じように、おかあさんを強く感じています。
一方、故人への想いが落ち着いて、次第に薄まっていけば、相手も、同様に変化していきます。
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