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その後の苦しみ

2020-09-28

最近、自死(自殺)のニュースを耳にする機会が増えました。

私は、セッションの中で、あるいは、自死されたご本人との接触を通して、その後について、知り得たことがあります。

それは、「苦しい」ということです。

ある故人は、その方の自死のあと、どうしてこんなことになってしまったのか、と、嘆き、苦しみながら、仏壇に手を合わせている、老いた母親の背中を、肉体の無い意識で、ながめていました。

そして、ごめんね、と言いたいのに、もはや、声も出ないし、そっと肩に手をかけることもできない、という虚しさに、苦悩されていました。

また、ある故人は、どうして自死するに至ったかを、私にこんこんと語って聞かせました。

しかし、同時に、遺してしまった、妻と子どもへの罪の意識にさいなまれていました。

その方も、もはや、ご自身の心情を言葉にして、家族に伝えることができない苦悩を抱えて、それを聞いてほしくてたまらなかったようで、その日は、ずっと私について来ていました。

その時は、私は、ある地方へ行っていて、宿泊先のホテルの部屋の中まで、その方がついて来ていたので、話を聞く準備が整うまで、そこで待ってもらいました。

その方は、ズボンのベルトで首を吊って亡くなられていたのですが、その時、私に見えていたのは、顔と膝下は消えていて、白いYシャツと、右手のみで、その手に、そのベルトがしっかりと握られていました。

私たちは、一人ぼっちでは生きてはいません。

自死をする人々にも、近しい間柄の方々が存在しています。

ご本人は、死ぬ、という目的を達しても、その後は、その方々との関係を無視することはできないため、ご本人も、そして、その関係者も、双方で苦しみます。

苦しみは、つらいもの、です。

私に接触を図る、自死された方々には、その苦悩をよく聞いた上で、死ねてよかったですね、と声をかけています。

まずは、その目的を達することができた、という認識を持っていただいて、ご自身の死を受け入れていただくことが重要と考えます。

セッションでも、自死された方の関係者には、いろいろとその方の心情をうかがった上で、その故人へ、死ねてよかったね、と言ってあげてください、と言います。

もちろん、まだまだそんな心境になれない、という時は、無理して、そう語り掛けることはいりません。

しかし、そう言ってあげて、心が軽くなりました、と、後々、言われますので、死者とその周辺の人々が、その方の死を受け入れることで、心は落ち着いてくる、そして、その苦しみも、ゆっくりと、だんだんと軽くなっていくようです。

故人とその関係者も、互いを映し合う鏡です。

私たちは、いずれ死にます。

寿命が尽きて死を迎える、ということと、自死では、その後、抱える苦しみの大きさに差があるようです。

 

*現在、セッションは休止しております。

 

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