苦を減らして、楽を増やす。
2019-04-08

生きていることは、苦がいっぱい、でしょうか。
それなら、苦を減らしていけば、人生に、楽が増えていく、ということでしょう。
苦を減らして、楽を増やすには、さて、どうすればよいか、ですが、それは、形にこだわらない、ということです。
私たちは、知らず知らずのうちに、幸福の形を決めつけてしまっています。
それは、これまで脈々と、ここに、ここに生きて来た人々の間に、受け継がれてきた伝統的な価値観です。
その決められた価値観は、最初から私たちの目の前に、幸福の形として、そびえ立っていました。
これまでは、その強固な幸福の価値観に逆らうことはありませんでしたが、最近は、そこに疑問を持つ人々、そこから離れたい人々も登場しています。
その人々にとって、その形を意識し、従うことは、人生に苦をもたらすこととなるでしょう。
だからと言って、もちろん、その伝統的な価値観を、今、軽視せよ、全部、捨てよ、と告げるつもりは毛頭ありませんが、苦は、何もしなければ、苦のままで、それはとてもつらいことですので、許される範囲で、その苦への対処法を考えるのは、自然なことでしょう。
そこで、その苦から離れるためには、やはり、今を自分なりに一生懸命に歩むこと、です。
その積み重ねが、ある時、成果となって、その人に訪れます。
日々を一生懸命に過ごしていたら、その結果は、受け入れられるでしょう。
納得できるでしょう。
すると、そこに、苦は、入り込めません。
いわば、それは、人生で、できあがってしまっている形に注目するのではなく、日々の様々なプロセス、過程を大切にする生き方です。
セッションで、死について、語ることがありますが、日々の様々なプロセスを大切にしながら生きていけば、やがて訪れる死も、死の形も、抵抗せずに受け入れられるでしょう。
それを、こう死ななければならない、こう死ななければ、幸福な人生ではないと、形を決めてしまっては、それが重荷となり、執着にもなります。
身軽な方が、人生、楽です。
そして、楽しいです。
世間に迷惑をかける自分勝手な生き方は、もちろんできませんが、その境界線を越えなければ、形にこだわらずに、今日を、明日を、一生懸命に過ごしていくことで、苦は、だいぶ減らせそうです。
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