母性と女性
2019-06-01

私たちは、いくつになっても、母性に包まれて安心していたいのだ、と思います。
その願望が果たされていないと、世の中は、潤いを失くし、ギクシャクしてしまうのでしょう。
「母性」は、女性だけに求められるものではない、と言っても、母という字がついてしまうため、この言葉を見て、聞いて、母を、女性を連想しないことは有り得ないでしょう。
みんな、おかあさんから生まれてきた、というのは、事実なので、”母恋し”の念は、誰もが持っているのではないでしょうか。
男女平等社会の推進は、結構なことです。
しかし、それは、建て前、です。
その建て前が強くなればなるほど、そこに隠れている本音も強くなっていきます。
男女平等だから、女性に母性を求めてしまうのは、はなはだ嘆かわしい、それはやめるべきだ、と言っても、それは、所詮、地に足がつかない、きれいごと、です。
そういった文言を目にしても、女性は、それを鵜呑みにしないことです。
それも、あって、しかるべき社会ではありますが、もう一方の本音に逆らうことはできません。
建て前と本音、本音と建て前、それらは、いつも一対、切り離すことはできません。
女性は、母性を求められるという本音に向き合うこと、です。
そして、男女平等を堂々と求めていくこと、です。
そのバランスに目を向ける女性は、心に余裕があります。
その余裕が、豊かな母性に包まれた社会を形成し、世の中を潤し、善進させるでしょう。
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